腎の話
1.腎臓がある所
腎臓は、左右に 1個ずつ、背骨の高さで背中に近い位置にあります。
2.腎臓の働き
腎臓は尿をつくることで、身体でできた毒素を排泄し、身体の中の環境のバランス(ナトリウム、カリウム、カルシウム、りンなどの電解質,身体を弱アルカリ性に保つなど)をコントロールしています。また,尿をつくること以外に,造血ホルモンをつくることによって貧血になるのを防いだり,ビタミンDを活性化することで骨を丈夫にするなどの働きもあります。さらに、レニンというホルモンを産生して血圧が下がりすぎないように調整しています。
3.尿をつくる仕組み
尿をつくる最初の工程は、血液を濾過することです。糸球体という毛細血管の塊の中を血液が流れていく過程で濾過されます。濾過された濾液(これを原尿といいます)は、尿細管という細い管を通って流れていきます。流れている途中で、水分、塩分、アミノ酸など身体に必要なものは、身体に再吸収されます。99%の水分は再吸収されますので、尿細管を流れている間に尿が濃縮される仕組みです。 逆に、酸や、薬剤の変化したものなど、身体に不要なものは尿細管で排泄されます。このような過程を通して、本当に不要なものが尿となって、腎孟、尿管、膀胱、尿道を通って身体の外に排泄されます。