尿道炎(性感染症)
どんな病気?
勝胱に貯まった尿の通り道である尿道が様々な起炎菌によって感染、炎症を起こして生じる疾患です。排尿時痛、膿排出、掻痒感等を主体とした症状があり、大部分は性行為によって感染する性感染症(STl sexually transmitted infections )です。
起炎菌には主に淋菌とクラミジアがあり、それ以外のマイコプラズマやウレアプラズマ等は非淋菌性非クラミジア性尿道炎に該当します。
検査の方法
問診で尿道炎が疑われる現病歴が確認できれば、一般検尿で尿の汚れ(膿尿)を確認します。膿尿があれば可能性は高くなりますが、全く無くても完全に否定出来るものではありません。 それとは別に採って貰った尿で起炎菌の DNA を調べる遺伝子増幅法(PCR法)を行います。診断には日数を要しますので大体 1 週間後に再来して頂き、結果説明を行うことが多いようです。
治療の方法
治療法は起炎菌によって変わります。クラミジアの場合は、主に内服薬で治療を行い、淋菌では点滴や注射剤が推奨されます。殆どの場合、単回投与での治療で治癒が見込めますが、難治性の場合は他剤を使用します。 尚、治療中はパートナーを伴った性行為は禁止となります。 治療後症状は数日で軽快する事が多いのですが尿道炎は治癒判定をしっかりする事が肝要です。治癒判定がなされないままに自己判断で性行為を再開すると尿道炎を蔓延させる原因となります。 淋菌性尿道炎では治癒判定は一般検尿と症状の軽快にて確認可能な事が殆どですが、クラミジアの場合はPCR法で陰性になっている事を確認する必要があります。また、治療から治癒判定までの期間が十分でない場合(2週問未満)は偽陽性に出る可能性もありますので注意が必要です。予防法としては正しいコンドームの着用や不特定多数との性行為を避ける等が挙げられます。
予防法
予防法としては正しいコンドームの着用や不特定多数との性行為を避ける等が挙げられます。