骨盤臓器脱
どんな病気?
あまり知られていない病気ですが、海外では成人女性の3人に1人がかかるとも言われており、多くの女性が悩んでいる疾患です。骨盤内の子宮・膀胱・尿道・直腸・小腸などの臓器を支えているのは、骨盤底を構成している筋肉や靭帯です。骨盤臓器脱とは、骨盤内の子宮・膀胱・尿道・直腸・小腸などの臓器を支えている骨盤底を構成している筋肉や靭帯が弱くなるために、それら臓器が下垂してくる病気です。膣内に留まっているうちは気付きにくい病気ですが、ほうっておくと重症化し、外陰の外まで脱出してきます。自覚症状として、排尿障害や排便障害・疼痛・違和感・下垂感・出血などがあります。生活の質を大きく落とす原因となるにもかかわらず、羞恥心などの理由で病院に受診できず、一人で悩んでしまいがちな病気とも言われています。
- 尿が出にくいことがある。
- 入浴をした時、陰部に丸いものが触れる感じがある。
- 長時間立っていると陰部に不快感を感じたり、何かが下がってくる感覚がある。
- 下腹部に違和感がある。
- イスに座ると何かが中に入る感じがする。
骨盤臓器脱の種類
●小腸瘤(膣断端脱)
子宮を取った後の膣の壁が下がってくる
●子宮脱
子宮が膣の中に入ってくる
●直腸瘤
背中側にある膣の壁とともに直腸が下がってくる
●膀胱瘤
お腹側にある膣の壁とともに膀胱が下がってくる