過活動膀胱
どんな病気?
突然、我慢できないような尿意をもよおしたり、頻繁にトイレに行ったりすることはありませんか?我慢できずに尿が洩れたり、少ししか溜まってないのに排尿したくなったりしていませんか?そんな症状があったら、それは過活動膀胱かも知れません。過活動膀胱は、膀胱の神経の異常や筋力の低下などにより、意思に反して膀胱が収縮してしまう病気です。生命に関わるような病気ではありませんが、いつでもトイレのことが気にかかり、安心して過ごすことができずに生活の質を低下させます。しかし、実際には我慢している方や、恥ずかしいといった理由で諦めている方が多く、治療を受けている方の割合は低いようです。過活動膀胱は多くの方が悩むありふれた病気なので我慢したり、恥ずかしく感じるようなことではありません。多くの場合、きちんと治療すれば症状の改善が期待できます。
過活動膀胱の主な症状
- 尿意切迫感:急に尿意が出て、慌ててトイレに行く。
- 切迫性尿失禁:切迫感があり、トイレに間に合わず漏れてしまう。
- 昼間頻尿:日中、頻繁にトイレに行く。
- 夜間頻尿:就寝中も頻繁にトイレに起きる。
検査の方法
まずは、詳しく症状を確認します。症状の原因となるような他の病気がないかを確認するため、尿検査、残尿検査、エコー検査などを行います。必要時は排尿記録(1日の排尿に行った時間や量の記録)を確認します。
治療の方法
過活動性膀胱の症状は自分の意思に反して膀胱が勝手に縮んでしまう事が原因で起こります。治療法として薬剤による治療が広く用いられています。薬で症状が改善しない場合は、難治性過活動膀胱の状態です。この場合は、磁気刺激療法や仙骨刺激療法、ボツリヌス毒素膀胱内注入療法が適応となります。